170 x 240 mm
hardcover
112 pages
ドイツ人写真家、ヤナ・ヴェルニケ(Yana Wernicke)の作品集。ドイツ・ロマン主義と現代的な価値体系とを交えつつ、二人の若い女性と、彼女らが救い、愛し、遊び、世話をする農園の動物たちの間にある親密な絆を不思議な優雅さと共に記録したシリーズ。
イギリス人小説家、美術評論家のジョン・バージャー(John Berger)による名著『なぜ動物を観るのか?(Why Look at Animals?)』(1997年)は、現代の人間の「種としての孤独」について人と自然の間におけるいにしえからの繋がりがいかに崩壊したか、動物の存在が軽んじられたモノ、商品、あるいは "その他" にいかに引き下げられたかを語る。本シリーズは、エコロジーとより強く結びつきたいという現代人の切望を案じた作者による、動物と深い繋がりを築いた2人の若い女性を描いた心動かされるポートレートである。ロジーナとジュリーはそれぞれ死に瀕した動物を救い、一般的には経済的価値でしか捉えられていない動物と信頼と愛情の関係を結んだ。
ドイツ語で「Companion(片割れ)」、あるいは「Weggefährten」は直訳すれば「道を共に歩む者」という混種語である。慈愛、接触、直感を通じ、作者は人とその側に生きる動物の感情的意識の間にある溝を埋めようと努めるべく、喜び、感情、愛情と遊び心の道を自身のカメラで辿る。
※輸送の関係上、多少の傷、汚れが見受けられ可能性があります。