size:254 x 286 mm
hardcover
178 pages
ハンガリー人アーティスト、リタ・アッカーマン(Rita Ackermann)の作品集。作者の、大きく力強い「Mama」シリーズのペインティングは、ドローイングにインパスト(※註1)やオイルスティックの塗布、スクレイピング(※註2)を重ね、作者の辿ってきた歴史や感情を表現する。ジャンニ・ジェッツァー(Gianni Jetzer)による批評的なエッセイでは、作者のアーティストとしての進化と「Mama」作品の重要性について解説する。また、映画監督ハーモニー・コリン(Harmony Korine)によるアッカーマンへのフェイク・インタビューや、スコット・グリフィン(Scott Griffin)による作者へのオマージュも掲載。作者にとってのドローイングの重要性は、自身の詩の中で明らかにされる。本書ではこれまでに制作されたすべての「Mama」作品を紹介。本書は2020年に「Hauser & Wirth」で開催された展覧会「Rita Ackermann, Mama ’19」に伴い刊行された。
※註1 カンバスに絵の具を厚く盛り上げ、絵筆またはパレットナイフの跡がはっきりわかるほど凹凸をつけて描く技法。原義はイタリア語の「練ったもの」。
※註2 こすりつけて描く絵画の技法。