230 x 330 mm
softcover
242pages
ビデオアートの先駆者として知られる、韓国生まれのアメリカ人アーティスト、ナム・ジュン・パイク(Nam June Paik)の作品集。2023年3月から8月にかけてドイツ・ドルトムントの「オストヴァル美術館(Museum Ostwall im Dortmunder U)」で開催された展覧会に伴い刊行された。本書は、作者の作品の中で、これまでほとんど見過ごされてきた特徴であり、作者の創作活動を通して一貫した要素でもある「生の瞬間」に焦点を当てている。観客による直接的な体験や積極的な参加は、作者の作品において極めて重要な構成要素である。本書は、作曲家としての初期の創作活動から始まり、作者の「スコア」、「コンセプト」、「イベント」としての音楽へのアプローチに重点を置いている。パフォーマンス、参加型の作品、生放送への関心、マルチメディア作品など、主要な作品シリーズを参照しながら、作者の創造的思考と手法を紹介する。パフォーマンスの様子を記録した写真では、その生の瞬間の生き生きとした印象を与える。ドイツ人アーティストのアニカ・カース(Anicka Kahrs)、アメリカ人アーティストのオータム・ナイト(Autumn Knight)、日本人アーティストのアキ・オンダ(Aki Onda)、香港生まれのアーティストであるサムソン・ヤン(Samson Young)らが本書のために特別にデザインしたページでは、現代における作者の作品の重要性を強調している。
※輸送の関係上、多少の傷、汚れが見受けられ可能性があります。