size:241x 279mm
hardcover
112pages
ジンバブエ人アーティスト、ポーシャ・ズババヘラ(Portia Zvavahera)の作品集。本書は2021年11月から12月にかけてニューヨークのギャラリー「David Zwirner」で開催された展覧会に伴い刊行。作者による表現力豊かなこの絵画群は、地球上で最も強い孤独と集団的な苦しみが繰り広げられた時期に制作された。
作者は、絵画の中に日常生活と思考の域を超えた異世界や異次元から生まれる感情を形にしている。色鮮やかなイメージ群は生と死、痛みと喜び、孤立と繋がり、愛と喪失など、我々のような地球上の存在にとっての礎に根ざすものである。
作者は、女性、自身の家族や変化する生き物などを含めた力強いビジュアル・ボキャブラリーを用いて、比喩的で空想的なシーンを描いた。そのいくつかには、自分でデザインした花柄や、ジンバブエの伝統的なデザインから取り入れた複雑な模様も盛り込まれている。ペインティングとプリントを交互に扱う独自のプロセスは、最終的に緊張と解放の相互関係の中で複雑な感情を捉えたイメージとなり、人間の本質を緻密に探る非常に個人的な作品群に仕上がっている。「絵画の中にいるのは自分です (...) 私は自分自身の話しかできない」と作者は語る。
本書では、美しく印刷された24点の絵画作品とそれをクローズアップし細部まで見せたイメージ、展示風景に加え、キュレーターのメレディス・ブラウン(Meredith Brown)による書き下ろしエッセイ、作家であるアリー・ビスワズ(Allie Biswas)による作者へのインタビューを収録し、2017年以降に制作された作品の概説として仕上げられている。
※輸送の関係上、多少の傷、汚れが見受けられ可能性があります。