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244 x 300 mm
softcover
96 pages
イギリス人彫刻家、トニー・クラッグ(Tony Cragg)の作品集。作者の彫刻作品や紙に描いた作品を収めた包括的な一冊。2023年2月25日から5月19日まで、フロリダ、ベロ・ビーチの「ザ・ギャラリー・アット・ウィンザー(The Gallery at Windsor)」で開催された展示に伴い刊行された。
ロンドンの「サーペンタイン・ギャラリー(Serpentine Galleries)」のアーティスティック・ディレクターを務めるキュレーターのハンス・ウルリッヒ・オブリスト(Hans Ulrich Obrist)と作者の対談、美術史学者でキュレーターであるジョン・ウッド(Jon Wood)が詳細に論じたエッセイを収録。
「トニー・クラッグは我々の彫刻の見方を変えただけでなく、もっと広く一般的な物質世界に対する見方、考え方すらも変えてみせた」ージョン・ウッド
作者は自然界と人工の世界の間にある複雑な関係を探り、革新的かつ特徴的な彫刻による言語を生み出した。自称「過激な物質主義者(radical materialist)」として、作者は物体の外面に現れ出る、物質の内部構造がもたらす影響に興味を惹かれてきた。イギリスにおけるランド・アートやパフォーマンス・アートから影響を受け出発点とした作者の作品は、自然の中に見受けられるマクロやミクロ構造、工業的な素材やプロセスへの関心がインスピレーションの元となっている。
作者は1988年に第43回ヴェネツィア・ビエンナーレにイギリスの代表として参加、同年にイギリスの「テート(Tate)」が組織する現代美術のアーティストに授与する「ターナー賞」を受賞した。
※輸送の関係上、多少の傷、汚れが見受けられ可能性があります。